2007年11月29日「大阪国際空港の活用等について(要望)」提出

大阪国際空港は、平成17年4月より、運用規制が段階的に実施され、本年度はその最終年度を迎えています。本年度よりYS代替ジェット機枠はゼロとな り、ジェット機枠は200便にとどまっています。また長距離路線は、北海道方面や沖縄方面を中心に廃止または大幅に減便されています。

 

これらの規制は、利用者にとって利便性を大きく損なうものであることは言うまでもありません。また航空会社にとっても、限られた機材、発着枠の中では、地 方の生活路線の減便を余儀なくされ、高速公共交通としての意義を維持しえなくなります。また、関西圏のみならずネットワーク先の経済・社会にネガティブな 影響が及ぶことが強く懸念されるところです。

 

この間、首都圏においては、2010年の成田空港の滑走路延長、羽田空港の第4滑走路完成に伴い、国際線・国内線とも発着枠が大幅に拡大し、利便性が向上する予定です。

こうした中で、大阪国際空港について、空港整備費の一部地元負担が検討されているというのは、今後の地域経済並びに地域社会発展への影響に鑑み、到底承服できることではありません。

 

関西経済は、長期不況から漸く脱し、再び立ち直りの兆しを見せつつありますが、京都・奈良へのアクセスも含め、広域に亘り利用客にとって、極めて利便性の高い大阪国際空港の機能縮小が、関西の景気回復の支障となることが、懸念されるところです。

 

大阪国際空港は、関西3空港の中でも唯一の内陸型空港として、また防災拠点空港としての意義も高く、これらの優れた諸点に鑑み、大阪国際空港を周辺地域の活性化の柱となる施策を推進していただきますよう要望致しますので、何卒ご尽力賜りますようお願い申し上げます。

 

要望(緊急)

1.大阪国際空港整備費の地元負担について

空港整備法の見直しに伴い、大阪国際空港整備費の一部地元負担が生じると報道されています。羽田空港は、地元自治体が建設費の一部を負担している第4滑走 路の完成に伴い、国内線・国際線とも発着枠が大幅に拡大し、利便性が向上しますが、大阪国際空港では、利便性向上にかかわる拡張工事等の予定は聞き及んで おりません。逆に規制で、以前より利便性が損なわれています。このような状況の下、地元経済への影響が懸念される空港整備費の一部地元負担につきまして は、強く反対します。

 

2.遅延便の受け入れ

現在、大阪国際空港の遅延便受け入れにつきましは、同空港周辺の天候悪化による上空 待機によるもの等に限定され、その他の理由による便は関西国際空港へダイバートしている状況にあります。その際、利用者の大半は帰宅が深夜となり、時間と 労力の多大な損失となっています。航空機が高速公共交通として定着していることから、利用者にはお年寄り、お子さま連れなども含まれており、人道上の問題 も生じております。遅延便が離発着できるよう、航空保安業務提供時間の弾力的運用の実施と、関係者への働き掛けをしていただきたい。

 

3.長距離路線の増便、復便

長距離路線の減便と騒音の軽減とは無関係にもかかわらず、大阪国際空港と北海道・沖縄方面を結ぶ路線が、大幅に減便または関西国際空港へ移管されていま す。本来ならば当空港を利用する旅客が、やむを得ず関西国際空港や神戸空港を利用するか、羽田空港等の経由を強いられています。ネットワーク先の利用者に しても同様です。これは利用者にとって、多大な時間のロスと経費負担増となっており、不満の声が高まっています。特に札幌・沖縄線は需要が高く、各航空会 社が最低、朝夕の2往復が就航できる施策をしていただきたい。

 

要望

4.発着総枠の増加とジェット・プロペラ枠の区分廃止

大阪国際空港の発着総枠やジェット・プロペラ枠は、空港周辺の環境整備が未実施で、発生源対策のされていない初期の高騒音ジェット機が増加した時期に、騒 音軽減のため設定されたものと理解しております。ジェット機の低騒音化技術の進歩により、現在は騒音値がプロペラ機のYS-11型機と同等か、それ以下の ジェット機が多数導入されていますので、発着総枠を見直すとともに、ジェット・プロペラ枠の区分を廃止していただきたい。

 

5.空港運用時間の延長

大阪国際空港の運用時間は、昨年4月より、24時間から14時間(午前7時~午後9時)に短縮されています。当空港周辺では、コンビニエンスストアが24 時間営業を行い、大規模店舗などが24時まで営業を行うなど、従前と比べ生活様式は大きく変化しています。航空機のダイヤが7時から22時程度まで設定で きるよう運用時間を延長していただきたい。

 

6.近距離国際線の就航

現在、関西国際空港への国際線一元化政策によって大阪国際空 港から国際線は就航しておりませんが、近距離国際線の就航を望む声が多く聞かれます。関西経済発展のため、将来羽田空港と同様に、大阪国際空港からの近距 離国際線の就航を実現していただきたい。

 

 

以上
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